Michael S. Derby

[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は14日、中東戦争による不確実性が広がる中、連邦準備理事会(FRB)が現時点で金利政策の変更を検討する必要はないとの認識を示した。

ニューヨークでの講演で、金融政策は現在「良い状態」にあるとし、「現時点で利上げや利下げを行う理由は全く見当たらない」と指摘。次の判断を下す前に「状況がどう推移するかを見極める必要がある」と語った。

ウィリアムズ氏は、最近の一連の発言内容を概ね繰り返した。

インフレ期待を安定させることが重要だと指摘し、短期的な期待が上昇しているのは驚くべきことではないが、長期的な見通しは安定しており好ましい状況だと述べた。

関税によるインフレへの影響の大半はすでに顕在化したと考えているとした上で、物価上昇圧力の動向を注視しているとした。

インフレ期待が安定し、労働市場が物価上昇圧力を押し上げていない中、「異例の2次的影響や持続的な影響は見られない。ただ、注視し続ける必要がある」と述べた。

株式市場の堅調さについても、景気見通しに対する投資家の見方を踏まえれば驚きではないとの見解を示した。

「人工知能(AI)などを背景に、今後の生産性向上に対する楽観論がある」とし、景気先行きに対する「強気」な見方を考えれば「株式市場が高水準にあるのは驚きではない」と語った。

市場では現在、3.5─3.75%の政策金利が今後数カ月据え置かれると予想されている。

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