世界的に見ると人気はまだまだ日本と東アジアが中心
しかし『名探偵コナン』では、かつての子供たちが、今でも新作のために劇場を訪れる。一方で新たな子供たちが観客に加わる。ファンがどんどん積み重なることで観客が増えていく。
テレビシリーズは今でも分かりやすいストーリーで子供に人気だ。しかし映画では、製作側も大人の観客を意識しているようだ。以前より人間ドラマは重厚に、キャラクター作りもより練られている。観客だけでなく映画自体が大人向けに成長したのが、ここ十数年の劇場版だ。
子供たちの入り口になるテレビ番組と、大人ファンの受け皿となる映画の役割分担。それがシリーズで100億円突破を続ける劇場版『名探偵コナン』の現在の人気の秘密だ。
国内で揺るぎない成功を収める『名探偵コナン』だが、次の挑戦は国外だ。世界に目を移すと、人気はまだまだ日本と東アジアが中心。00年代にアメリカでテレビ放送もされたが、殺人シーンがあることなどが理由で深夜枠となった。ただ当時はキッズ向けの印象が強く、大人の視聴にはつながらなかった。
世界の多くの地域では、アニメは大人向けと子供向けがしっかりと線引きされている。同じ作品を大人は大人、子供は子供、それぞれに楽しむ日本のアニメカルチャーは一般的ではない。
『名探偵コナン』が世界でさらに愛される時代が来るとしたら、それは日本アニメだけでなく、日本のアニメの楽しみ方そのものが世界に広がっていく時なのだろう。
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