Katie Paul
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズの従業員が、社用パソコン(PC)に最近「マウス操作追跡ソフト」が導入されたことに抗議するため、米国内の複数のオフィスで反対のオンライン署名を呼びかけるパンプレットを配布した。ロイターがパンフレットの写真を入手して分かった。
このソフトは従業員のマウスの動き、クリック、操作手順などを記録する社内ツールで、メタは人間のPC操作を再現できる人工知能(AI)エージェントの学習に必要だと主張している。
社内の会議室、自動販売機、トイレットペーパーホルダーの上などに置かれたこのパンフレットには「『従業員データ抽出工場』で働きたくないでしょう」という問いかけが記されていた。
パンフレット配布が行われたのは、メタが全従業員の10%を削減する予定の約1週間前だった。
一部の従業員は、AIを中心に人員を再編しようとする会社の方針に対する怒りを、労働組合結成に向けた動きへと変え始めている。
数カ月前には、メタの従業員が社内プラットフォームやオンラインフォーラムで、今年の深刻な人員削減計画や、多くの従業員が「自分たちに代わるボットの設計を手伝わされているに等しい」と見なしているマウス追跡ソフト導入に対し、怒りを募らせてきた。
英国では、メタの従業員グループが通信労働組合(CWU)の支部である「UTAW」とともに、労働組合結成に向けた活動を開始した。
従業員はメンバーを募集するためのウェブサイトを立ち上げ、「Leanin.uk」というURLを使用している。これは、女性が職場での平等を求めることを説いたシェリル・サンドバーグ前最高執行責任者(COO)のベストセラー本「Lean In(リーン・イン)』にちなんだものだ。
UATWのオーガナイザー、エレノア・ペイン氏は「メタの労働者は、経営陣の無謀で多額の費用をかけた賭けの代償を払わされている。幹部が投機的なAI戦略を追い求める一方で、スタッフは壊滅的な人員削減、過酷な監視、そして自分たちを置き換えるために配置される非効率なシステムを訓練させられるという残酷な現実に直面している」と訴えた。