Abigail Summerville
[12日 ロイター] - ウイスキー「ジャック・ダニエル」製造元として知られる米ブラウン・フォアマンが、米酒造企業サゼラックによる約150億ドルの買収提案を拒否したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。提案はブラウン・フォアマンの1株を32ドルの現金で買い付ける内容だった。
ブラウン・フォアマン株は12日に1%安の26.56ドルで取引を終えた。
ブラウン・フォアマンはフランスのペルノ・リカールからも買収提案を受けたが、4月下旬に交渉が決裂した。関係者によると、ブラウン・フォアマンの経営権を握るブラウン家はサゼラックよりペルノ・リカールへの売却の方が好ましいと考えていた。ブラウン家はペルノ・リカールの方が名門で、品ぞろえとブランドの認知度が上回ると評価していた。
また、ペルノ・リカールの提案条件は対等合併に近い株式交換が中心となり、ブラウン家が統合後の企業でも実質的な株式保有と一定の影響力を維持できる内容だった。
対照的にサゼラックの提案は、より多くの現金と高いレバレッジを必要とし、ブラウン家に支配権を事実上放棄させることを強いる内容だった。