[ロンドン 12日 ロイター] - 英国で12日、司法省のアレックス・デービスジョーンズ政務官と保健省のズビル・アーメド政務官が、スターマー首相の指導力に抗議して辞任した。地方選挙惨敗を受けて労働党内で首相退陣を求める声が広がる中、政権への圧力が一段と強まっている。

デービスジョーンズ氏は、Xに投稿したスターマー氏宛ての書簡で「われわれはもっと多くのことを行う必要があった。従って、非常に重い気持ちではあるが、辞任以外に選択肢はないと感じている」と表明した。

アーメド氏もXに掲載した辞表で、個別の成果や進展があったとしても「中枢における価値観に基づいたリーダーシップの欠如によって、それらは覆い隠され、損なわれている」と批判。「ここ数日の状況から、英国民が首相への信頼をもはや取り戻せないほど失ったことは明らかだ」とした。

一方、ラミー副首相は12日、スターマー氏を全面的に支持すると表明した。首相官邸前で記者団に対し「24時間が経過したが、党内の異議申し立て手続きに名乗りを上げた者は誰もいない」と述べた。

さらに「スターマー氏に対抗して立つだけの推薦人を集めている人物はいないようだ」と指摘。「退陣すべきだと主張する人々は、どの候補者の方が優れているのかを示すべきだ」と語った。

スターマー氏が党首の座を降りることになった場合、後継としてストリーティング保健相の名前が取り沙汰されている。英紙タイムズのスティーブン・スウィンフォード政治編集長はXへの投稿で、ストリーティング氏が13日朝にスターマー氏と協議する予定だと伝えた。

また英紙タイムズは12日、エド・ミリバンド・エネルギー相が閣僚らに対し、ストリーティング保健相が近く労働党党首選の実施に動いた場合、自身も出馬する用意があると伝えたと報じた。報道によると、ミリバンド氏はその後、党首選出馬を積極的に計画しているわけではないと否定した。

ミリバンド氏はロイターのコメント要請に直ちには応じていない。

スターマー氏は同日の閣議で、党内の辞任要求を拒否し続投する意向を改めて示していた。地方選挙での惨敗を受け、労働党議員80人超が公然と退陣を要求。12日には複数の政務官が政権を離脱し、国務担当相1人も辞任した。

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