[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)閣僚らは11日、ロシアのプーチン大統領が欧州との安全保障対話の相手としてドイツのシュレーダー元首相が望ましいと示唆したことに対し、「公平な仲介者」としての資質に疑問があるなどとして否定的な見方を示した。

プーチン氏は9日、ウクライナとの戦闘は終結に向かいつつあるとの考えを示し、欧州の安全保障を巡ってEU側と交渉する用意があると述べた。1998年から2005年までドイツの首相を務めたシュレーダー氏は、ロシアの国営企業に関与し、プーチン氏と緊密な関係を築いている。

EUのカラス​外交安全保障上級‌代表(外相)は記者団に、シュレーダー氏の起用が「交渉のテーブルの両側に座ることになる」ことからプーチン氏が望んでいるとの見方を示した。オーストリアのライジンガー外相は「決めるのはわれわれであり、ロシアではない」と述べた。

EUは、22年のロシアによるウクライナ侵攻以来、ロシアに制裁を科しており、ハイレベル協議などは行われていない。ただ、米主導の侵攻終結に向けた協議は進展がみられず、EU内ではロシアとの直接対話を検討するよう促す声もある。EUのコスタ欧州理事会​議長(大統領)は先週、「適切な時」が来た際にロシアと対話するために「体制を整え、何が必要かを特定する」よう協議していると述べた。

ウクライナのシビハ外相は、EUが米主導の交渉を「補完する」形で協議に関わる可能性を指摘したが、詳細は明らかにしなかった。

カラス氏や数名の閣僚らは、EUはまずロシアへの圧力を強め、交渉で求める内容を合意した上で、協議の検討や代表者の選定をすべきだと表明。リトアニアのブドリース外相は「ロシアに圧力をかける手段を整えるべきだ」との考えを示した。

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