[ワシントン 11日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が11日発表した4月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.2%増の402万戸だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想(405万戸)を下回る小幅な伸びにとどまった。住宅ローン金利の高止まりとインフレ率の上昇による家計への圧迫が続く中、今後も伸び悩む可能性がある。
伸びをけん引したのは集合住宅部門で、一戸建て住宅の販売は横ばいで推移した。中古住宅販売戸数は契約成立時に計上される。4月の販売は2月から3月に締結された契約を反映している可能性が高い。
地域別では、南部と中西部で販売が増加した。西部では減少し、北東部は横ばいだった。全体の販売戸数は前年同月比で横ばいだった。
ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「市場に出ている住宅の多くは、買い手の関心が薄いために売れ残っている」と指摘。「住宅ローン金利が低下するまで、初めて住宅を購入する人の大半は、賃貸に比べて住宅購入はコストが高すぎると考え続けるだろう」と述べた。
4月の中古住宅価格の中央値は41万7700ドルと、前年同月比0.9%上昇。上昇率は2025年から鈍化したものの、同月としては過去最高水準となった。 販売された住宅の大半は25万─50万ドルの価格帯だった。100万ドル以上の住宅は市場全体よりも好調に推移しており、高所得世帯と低所得世帯の上下の分断が進む「K字型経済」を浮き彫りにした。
在庫は5.8%増の147万戸となったものの、依然として新型コロナウイルスのパンデミック前の水準を大きく下回っている。
4月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.4カ月で、前年同月の4.3カ月から延びた。住宅が市場に出ていた期間の中央値も32日と、前年の29日から延びた。
初めて住宅を購入する人の割合は全体の33%と、前年の34%から低下した。エコノミストや不動産業者は、住宅市場の健全性を維持するには、この層の割合が40%必要だと述べている。
現金一括購入は取引全体の25%と、前年同月から変わらなかった。別荘の販売は全体の8%で、前年同月の5%から増加した。
差し押さえを含む不良債権売却は取引全体の2%を占め、前年から横ばいとなった。