Yousef Saba

[ドバイ 10日 ロイター] - ホルムズ海峡の海上輸送が混乱する中、サウジアラビア国有石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は10日、過去2カ月間で世界は約10億バレルの石油を失っており、供給が再開されたとしてもエネルギー市場の安定には時間がかかるという見解を示した。

ナセル氏はロイターへの声明で、「われわれの目標は単純だ。システムに負荷がかかっている状況下でも、エネルギーの供給を維持することだ」と語った。

イランによるホルムズ海峡の封鎖により、世界のエネルギー供給は大幅に逼迫し、価格が押し上げられている。

ナセル氏は「輸送ルートの再開は、約10億バレルの石油を奪われた市場の正常化とは別問題だ」と指摘。すでに低水準にある世界の在庫が、長年の投資不足で一段と圧迫されていると述べた。

アラムコは東西パイプラインを活用してホルムズ海峡を迂回し、原油を紅海へ輸送している。このパイプラインは、世界的な供給危機を緩和する「極めて重要な生命線」だとナセル氏は語った。

また、輸送ルートの変更にもかかわらず、アジアが同社にとって依然として重要な優先市場であり、世界的な需要の中心だという認識を改めて強調した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。