Florence Tan

[シンガポール 11日 ロイター] - アジア時間朝方の取引で、原油先物は3ドル超上昇した。米国が提示した和平案を巡り、米国とイランは合意に至らなかった。ホルムズ海峡の封鎖状態は続いており、世界のエネルギー供給が逼迫している。

イランは、戦闘終結に向けた米国の覚書に対する回答を仲介国パキスタンを通じて米国に伝えた。これについてトランプ米大統領は10日、イランの回答は全く受け入れられないと自身の交流サイト(SNS)に投稿した。

2336GMT(日本時間午前8時36分)時点で、北海ブレント先物は3.18ドル(3.14%)高の1バレル=104.47ドル。米WTI先物は3.09ドル(3.24%)高の98.51ドル。前週末はそれぞれ1.23%、0.64%上昇していた。

米当局者によると、トランプ氏は13日に中国・北京に到着する予定で、習近平国家主席とイラン問題などについて協議する見通しだ。

IGのマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏はリサーチノートで、「市場の関心は今週のトランプ大統領の訪中に完全に移っている」と指摘。「中国がイランへの影響力を行使し、包括的な停戦とホルムズ海峡を巡る混乱の解消に向けて働きかけるよう、トランプ氏が説得できるとの期待がある」と述べた。

ホルムズ海峡の海上輸送が混乱する中、サウジアラビア国有石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は10日、過去2カ月間で世界は約10億バレルの石油を失っており、供給が再開されたとしてもエネルギー市場の安定には時間がかかるという見解を示した。

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