[モスクワ 8日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は8日、ウクライナへの侵攻開始以降、悪化している欧州連合(EU)との関係を巡り、プーチン大統領には欧州諸国を含む「あらゆる相手」との交渉に応じる用意があると述べた。その上で、接触を断ったのは欧州側であり、最初の一歩を踏み出すべきなのは欧州側だと主張した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は7日、EU首脳らがプーチン氏との対話に備えていると報道。これを受け、ペスコフ氏は「欧州側に用意がある限り、対話を進める用意がある。ただ、プーチン氏が繰り返しているとおり、われわれから率先して接触を試みることはない」と言及した。

FTによると、EUのコスタ欧州理事会​議長(大統領)はEUがプーチン氏と交渉する「可能性」があると考えており、ウクライナのゼレンスキー大統領の賛同も得ていると述べた。こうしたEUの動きには、トランプ米大統領が主導するウクライナ和平交渉への欧州側の不満があるとみられる。

EUの首脳らは、プーチン氏を戦争犯罪者で独裁者だと非難。対ウクライナ戦での勝利を許せば、いずれ北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃する可能性があると考えている。一方、プーチン氏は、資金や武器、情報提供などでウクライナを支援する欧州諸国を批判している。

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