Jennifer Rigby Bart H. Meijer

[アムステルダム 8日 ロイター] - 齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」を巡り、集団感染が発生したクルーズ船「MVホンディウス」から遠く離れた場所で2件の感染疑い例が8日に確認された。医療専門家らは感染拡大の防止に急ピッチで取り組んでいる。

最新の報告によると、疑い例は船を降りた後に体調を崩した男性と、感染したクルーズ客と飛行機で乗り合わせていた女性の2人で、それぞれ南大西洋の孤島トリスタンダクーニャ島とスペインで確認された。世界保健機関(WHO)が集計しているMVホンディウス船内で発症した8人とは別という。

このうち3人が死亡している。WHO当局者は8日、8人のうち6人目の感染者が確認されたと発表した。

同船から遠く離れた場所での新たな症例報告はウイルスのさらなる拡散への懸念を強めた。しかし、WHO当局者は、広範囲に感染が拡大するリスクは高くなく、ウイルスは容易に感染しないと繰り返し強調している。

スペイン保健当局は8日、同国南東部アリカンテの女性(32)がハンタウイルス感染症と類似する症状を示しており、検査を受けていると発表。この女性はMVホンディウスで感染したオランダ人女性と同じ便に乗り合わせ、2列後ろの座席に一時的に座っていたという。このオランダ人女性は4月25日の離陸前に体調不良を訴えてヨハネスブルクで降機し、その後病院で死亡した。

また、英保健安全保障庁(UKHSA)は、トリスタンダクーニャ島にいる英国人男性1人から、ハンタウイルス感染の疑いがある新たな症例が確認されたと発表。この男性は4月13日から15日まで同島に停泊していたMVホンディウスの乗客だったという。

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