「自分軸で生きる」の真の意味

──著書で「自分軸を鍛える」というテーマが印象的でした。家族や上司など周囲の要望に応えることを優先してきた人が自分軸を育てるためには、どうすればよいでしょうか。

僕が考える「自分軸」とは、「自分が納得して言動を選べている状態」です。人のために行動しても、自分でその理由を納得していればモヤモヤは残りません。例えば、相手のために一肌脱ごうとする場面でも、「本当は相手のことは好きじゃないけれど、今は関係を円滑にするために仕方ない」などと腑に落ちていれば、それも自分軸に沿った行動です。

逆に、納得していないのに「やらされている感」があると不満が積もっていく。だから行動や発言の前に、「これ、私は納得している?」とワンクッションを置いて確認する習慣が、自分軸を育てる一歩になります。

「今」を短く絞って考えると、心が楽になる

──悩みには「過去を後悔する」パターンと「未来の不安を先取りする」パターンがあると思います。後者への対処法を知りたいです。

未来のことは準備してもし尽くせないので、未来を考えすぎると不安は膨らむ一方です。そこで僕は「『今』の範囲を狭くすればするほど人は幸せになれる」と話しています。「今」を「今日1日」に絞って、その日だけを意識すればいい。1ヶ月先や1年先まで考えるから、不安やプレッシャーが大きくなるんです。

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