タクシーのぼったくりをQRコードで通報しやすく
そこで市は2025年6月、「タクシーQR通報システム」の運用を開始した。仁川・金浦両空港など主要施設で配布するカードのQRコードにアクセスし、英語・日本語・中国語のいずれかで、メーター不使用やぼったくりなどの違法行為を手軽に通報できる仕組みで、運用を開始した6月から12月まで7か月間の通報件数は487件となっている。
タクシーのメーター不使用は法律で禁止されるが、仁川空港〜ソウル間は定額提示が少なくない。メーター料金5万5000ウォン前後のところ7万ウォンから8万ウォンを請求する。一方、交渉で安くなるケースもある。これはソウル市内から仁川空港まで客を乗せた帰りのタクシーで、運転手は空車で戻ったと会社に報告し、客から受け取った3万5000ウォンから4万ウォンを着服するというものだ。
3アウト制の導入で日中のぼったくりは激減したが、地下鉄の終電が終わった深夜帯は高額提示が続いており、2022年、ソウル市はぼったくり対策で運行している深夜バスを拡大した。
BTSのカムバック公演ではホテルがぼったくり
ぼったくりは宿泊施設でも頻発する。観光シーズンや大型イベント期の値段を釣り上げるというものだ。光化門広場でBTSの野外コンサートが行われた3月21日前後は3倍以上に高騰した。ソウル市は鐘路区、中区、ソウル警察と合同で83か所を点検し、2週間前の8日までに18の宿泊施設を摘発している。
BTS野外コンサートに先立つ2月25日、政府は宿泊施設のぼったくり対策を打ち出している。繁忙期・閑散期・特別イベント期、それぞれの上限料金を設定し、届け出と公開を義務付ける内容で、違反施設は即座に営業停止とする一方、価格安定に取り組む業者にはインセンティブを与える方針だ。飲食店も対象で、タクシーについては1度の摘発で資格停止処分を科す方針も示された。