[東京 1日 ロイター] - 伊藤忠商事は1日、2027年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比5.5%増の9500億円になる見通しと発表した。IBESがまとめたアナリスト13人の予想平均9453億円をやや上回った。成長投資に過去最高となる1兆5000億円を充てて利益を伸ばす。原料炭など前年不調だった事業が改善、衣料品のデサントや食品のドールといった既存事業も伸長を見込む。
効率の低い資産入れ替えに伴う利益が900億円発生する見通し。中東情勢を含めたリスクに備え、純利益の見通しには計400億円の余裕を持たせた。中東情勢の影響については、4-6月期までにある程度収束する想定で75億円と見積もった。
会見した石井敬太社長は「足元では中東情勢の影響など不透明な外的要因はあるが、 損失バッファーも十分に織り込んでおり、 9500億円は十分に達成可能」と語った。
年間配当予想は1株44円(前年実績42円)とした。自己株式は年間3000億円以上の取得を予定する。いずれも過去最高で、総還元性向は64%を見込む。