[29日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは29日、アラブ首長国連邦(UAE)の石油輸出国機構(OPEC)離脱について、短期というよりは中期的に見て、原油供給の上振れリスクを高めるものだと分析した。

UAEは28日、5月1日付でOPECおよびOPEC加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」から離脱すると発表した。

ゴールドマンは離脱の背景には、UAEの生産割当を巡り長年議論が行われてきたこと、生産割当の適用除外となっているOPEC加盟国のイランからUAEが深刻な攻撃を受けたという、現在の地政学的および原油市場の状況があると分析した。

ゴールドマンは、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が現在のUAEの原油生産を制限していると指摘した。だが、UAEのOPEC離脱はゴールドマンの基本シナリオに対する上振れリスクを示唆している。同シナリオでは、UAEの原油生産量は2026年10月までに日量380万バレルまで回復する見込みだ。ゴールドマンは、26年2月までにUAEの潜在的な原油生産量が日量450万バレルをやや上回ると予想した。

ゴールドマンは、基本シナリオにおいて、26年12月までにペルシャ湾岸地域の原油生産量が累計18億3000万バレル減少すると想定しており、ホルムズ海峡の封鎖が解除された際には世界の原油在庫を補充する必要があるとしている。

同社はさらに、UAEの国営原油会社であるADNOCが27年までに生産能力を日量500万バレルに引き上げることを目指していると指摘した。

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