[30日 ロイター] - モルガン・スタンレーは29日、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期は来年になるとの見通しを示し、2026年の利下げ予想を撤回した。インフレの根強さと景気の底堅さを理由に挙げた。
FRBはこの日、意見が大きく割れる中で政策金利の据え置きを決定した。4人の反対票が出たのは1992年10月以来で、この決定を受けて米国債利回りは約1カ月ぶりの高水準に上昇、ドルは2週間ぶりの高値を付けた。
モルガン・スタンレーは連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表したリポートで、インフレ率は依然としてFRBの目標である2%を上回り、最近の経済指標は成長と労働市場の堅調さが続いていることを示しているため、追加の金融緩和を急ぐ必要性は低下していると指摘。
「利下げのハードルは高くなっており、FRBは待ちの構えのようだ」とし、FRB当局者は過去の引き締めの遅行効果や最近のディスインフレ傾向の持続性を見極めながら慎重に進める公算が大きいと付け加えた。
その上で、インフレ圧力がより確実に和らぎ成長がトレンド水準に向けて減速するのに伴い、27年1月と3月に利下げが実施されるとの見通しを示した。
CMEフェドウオッチによると、トレーダーは現在、27年4月までに利上げが実施される確率を約44%と織り込んでおり、FRBの決定発表前の約8%から大幅に上昇した。