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Katie Paul Jaspreet Singh

[29日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは29日、今年の設備投資見通しを引き上げ、人工知能(AI)インフラに数十億ドル単位の追加投資を行う方針を示した。

フェイスブックを運営するメタは、2026年の設備投資が1250億─1450億ドルになると予想し、従来の1150億─1350億ドルから引き上げた。

この見通しを受け、時間外取引で株価は6%超下落した。

また、子どもの安全を巡る交流サイト(SNS)への批判が続く中、欧州連合(EU)と米国では法的・規制面の課題があるとし、米国で複数の裁判が予定されていることから、最終的に多額の損失につながる恐れがあるとの見方を示した。

メタは、世界各地で広がる若者のSNS利用禁止措置に加え、個人や自治体、州などからサービスが子どもにとって中毒性があり有害な設計になっているとして数千件の訴訟を起こされている。

ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、マット・ブリッツマン氏は、メタの設備投資拡大は投資家を驚かせたが、計画自体の変更ではなくメモリー価格の上昇を反映したもので、過剰反応の可能性が高いと指摘した。

一方、この日発表した第1・四半期売上高は563億1000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の554億5000万ドルを上回った。

第2・四半期の見通しは580億─610億ドルとし、市場予想の595億ドルとおおむね一致した。

同社が集計した1日当たりアクティブユーザー(DAP)は、第1・四半期に前年比4%増の35億6000万人となった。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で「人々はAIを使ってより効率的に開発を進めており、当社はそうした人材を中心に次世代の会社を構築している」と述べた。「チームを必要以上に大きくしないよう、組織のスリム化を進めている」と語った。

D・A・デビッドソンのマネジングディレクター、ギル・ルリア氏は「メタの業績は予想に沿うものだったが、特にグーグルのはるかに強い結果と比較すると、投資家を感心させるには至らなかった」と指摘。また、投資家はメタの設備投資計画が拡大したにもかかわらず、営業費用の削減が伴っていない点も懸念しているという。

ザッカーバーグ氏は、ブロードコムと共同開発しているカスタム半導体を1ギガワット超の規模で展開しているほか、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のチップも相当量導入していると明らかにした。

一方、調査会社イーマーケターによると、メタは今年、オンライン広告収入で初めてアルファベットを抜き、世界最大となる見通しだ。トラフィック獲得コストを除く世界の純広告収入は2434億6000万ドルに達すると予想されている。

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