[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は28─29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定した。据え置きは3会合連続。
パウエルFRB議長がFOMC後に行った会見の内容は以下の通り。
*インフレは高止まりしており、エネルギー価格上昇がその一因
*足元の政策スタンスは適切
*(政策スタンスは)目標に向けた進展を後押しする
*中東情勢が不確実性を高めている
*二大責務の双方へのリスクがある
*消費者支出は堅調
*失業率はほとんど変化していない
*雇用の伸び鈍化は労働力人口の伸び鈍化を反映
*労働需要は軟化している
*3月の個人消費支出(PCE)価格指数インフレ率を3.5%、コアPCEインフレ率を3.2%と予測
*短期的なインフレ期待は高まっている
*長期的なインフレ期待は2%と整合的
*経済見通しは極めて不確実
*エネルギー価格の上昇は短期的なインフレを押し上げる
質疑応答:
<パウエル議長の去就>
*司法省の捜査が完全に終了するまで退任しないという立場は変わらない
*24日の(自身を巡る)司法省の捜査終了の発表を歓迎する
*週末に、司法省から刑事告発がない限り捜査を再開しないとの保証を得た
*5月15日以降も理事として留任する
*目立たない形で理事として務める
*政権の行動が原因で留任している
*FRBに留まることは政治的かとの質問に対し「私はそうは思わない」と回答
*適切だと判断した時点でFRBを去るつもりだ
*クック理事を巡る判決に基づいて退任時期を決めるつもりはない
<ウォーシュ次期議長・FRB体制>
*ウォーシュ氏の就任を祝福する
*ウォーシュ氏がFOMC議長に選出されるだろう
*私の意図は干渉することではない
*次期議長と協力し、できる限り支援する
<FRBの独立性・政治的圧力への懸念>
*FRBに対する一連の法的攻撃について懸念
*政権による法的措置は前例がない
*追加措置の脅威が続くことは、FRBの職務遂行能力を脅かしている
*FRBが政治的影響を受けない存在として信頼されることが重要
*それが米国の経済的基盤の一部
<金融政策の現状・方針>
*政策は既定路線にはない
*決定は集団の意見を反映
*FRBには協調的かつ慎重な審議プロセスがある
*強い意志を持つ19人とのコンセンサスを得るのは難しい
*きょうはガイダンスについて活発な議論があった
*当局者の大多数が文言の変更を望まなかった。私も今回、変更する必要はないと思った
*文言変更の決定を急ぐ必要はない
*今後30─60日の間に何が起こるかで状況が変わる可能性がある
<利下げ・利上げの見通し>
*利下げを検討する前に、エネルギーと関税の影響が低下するのを確認したい
*利上げと利下げの可能性が同程度あり得ると見る当局者の数が増えた
*中立姿勢への変更を支持する当局者の数も増えた
*今すぐ利上げが必要だと言っている当局者はいない
<経済・物価・雇用>
*関税による物価上昇は一時的なものとする仮説のもとで取り組んできた
*その影響が今後2四半期で現れる時が来た
*エネルギー価格の急騰はまだピークに達していない
*労働市場はインフレの原因とは見ていない