Howard Schneider Ann Saphir

[ワシントン 29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は28─29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定した。据え置きは3会合連続で、予想通りだった。ただ、決定は賛成8、反対4と、1992年10月6日以来、最も大きく意見が割れた。

反対票を投じた4人のうち、ミラン理事は0.25%ポイントの利下げを主張。クリーブランド地区連銀のハマック総裁、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁は金利据え置き自体には賛成したものの、現時点で声明に緩和バイアスを盛り込むことは支持できないとして、政策決定に反対した。

FRBは声明で、インフレは高水準にあり、その一因として最近の世界的なエネルギー価格の上昇が反映されていると指摘。これまでの声明の「やや高い」との表現から一段踏み込んだ。また、「中東情勢の動向が経済見通しに対する高い不確実性をもたらしている」とも記した。

今回の声明では「目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」との文言が維持されたが、これに対しハマック氏ら3人が異議を唱え、反対票を投じた。

経済情勢については、「経済活動が堅調なペースで拡大している」とし、「失業率はここ数カ月間、あまり変化していない」との認識を示した。

インフレ・インサイツのプレジデント、オマイル・シャリフ氏は、「今回の声明ではインフレへの懸念が引き上げられた」とし、物価上昇圧力への警戒感を踏まえれば、緩和バイアスを維持する判断に一部の当局者が同意しなかったのは驚くべきことではないと述べ、今回の決定が8対4だったことには一定の合理性があるとの見方を示した。

パウエルFRB議長の任期は5月15日まで。パウエル氏にとっては今回が議長として最後のFOMCになる。米上院銀行委員会はこの日、ケビン・ウォーシュ氏のFRB議長指名を13対11で承認。これを受け、本会議でのウォーシュ氏の指名承認の採決は早ければ5月11日の週に行われる可能性があり、パウエル氏の任期が終了する前にウォーシュ氏が就任できる公算が高まった。

ミラン理事にとっても今回が最後のFOMCになるとみられている。ミラン氏は理事就任以降、全てのFOMCで利下げを主張した。

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