[ドバイ 29日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国を加えたOPECプラスからの脱退を表明したアラブ首長国連邦(UAE)は、多国間機関における役割と貢献を見直しているが、現時点でさらなる脱退は検討していない。UAE当局者が29日、ロイターに語った。
UAEは28日、OPECプラスから5月1日に脱退すると発表した。これを受け、同国がアラブ連盟や湾岸協力会議(GCC)など他の地域機関からも脱退するのではないかとの臆測が台頭している。
この当局者は、同国が多国間機関に加盟することの有用性を広く見直していると述べた。
UAEは、中東湾岸地域のビジネス・金融ハブで、米の最も重要な同盟国の一つだ。積極的な外交政策を追求し、中東とアフリカ全体に独自の勢力圏を切り開いてきた。
OPECの盟主ともいえるサウジアラビアとは強固な結びつきがあったが、最近は石油政策や地域の地政学、海外の優秀な人材や資本の獲得競争に至るまで、さまざまな問題で対立している。
27日にUAEで開催された会議で同国高官のアンワル・ガルガシュ氏は「物流面でGCC諸国が互いに支援し合ったのは事実だが、政治的・軍事的に見れば、その姿勢は歴史上最も弱かったと思う」と述べた。
「アラブ連盟のそうした弱い姿勢は予想していたので驚かないが、GCCからそのような姿勢が出るとは予想しておらず、驚いている」とした。
ガルガシュ氏は以前、UAEが「誰が頼りになるかを見極める」ために地域的・国際的関係を「精査」し、それと並行してUAEの経済および財政的基盤を強化する措置を講じるとしていた。「戦略的自立がUAEの不変の選択だ」と同氏は述べている。