Mathieu Rosemain

[パリ 29日 ロイター] - 欧州の大手資産運用会社アムンディが29日発表した第1・四半期決算は、純資金流入が320億ユーロ(375億ドル)と4年ぶりの高水準となった。イラン情勢で市場が不安定化する中、同社の上場投資信託(ETF)や債券商品に資金が流入し、同社がまとめたアナリスト予想の128億ユーロを上回った。

3月末時点の運用資産は前年比7%増の約2兆4000億ユーロ。アナリスト予想の約2兆3700億ユーロを上回った。

ただ、バレリー・ボッドソン最高経営責任者(CEO)は、経済の不透明感を理由に年内について慎重な姿勢で、「長期化する可能性のある紛争に直面している。その場合、成長鈍化とインフレ圧力の広がりというリスクを伴う」と述べた。

「米国経済はより底堅いように見えるかもしれないが、実際はエネルギー価格や肥料価格の上昇に明らかに脆弱だ」と指摘。半導体生産に不可欠なヘリウムをはじめ、重要な投入財が不足するリスクに直面していると述べた。

アムンディは、パッシブ運用への需要急増を長年取り込んできた結果、運用資産で欧州最大の資産運用会社となった。ただ、欧州で事業を拡大してきたブラックロックやバンガードなどの米国勢に比べると、規模はなお大きく劣る。

クレディ・アグリコルが過半を保有する同社の株価は、ここ数年ほとんど上昇していない。2027年7月に期限を迎えるイタリアの銀行ウニクレディトとの販売契約を維持できるかどうかを巡る懸念も重しとなっている。

アムンディは成長戦略の一環として、プライベートクレジットやその他オルタナティブ分野で拡大を図り、ブラックストーン、アポロ、アレスなどに対抗しようとしているが、なお小規模なプレーヤーにとどまっている。

第1・四半期の調整後純利益は3億4900万ユーロで、アナリスト予想の3億1800万ユーロを上回った。

調整後純収入は9億0200万ユーロで、前年比9.7%増加した。

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