[北京/台北 29日 ロイター] - 中国は29日、台湾が中国との統一に同意すれば台湾経済に前例のない好機がもたらされるとし、中国の統治を受け入れる利点を強調した。
中国は昨年末以降、「平和的統一」の利点について台湾側を説得しようと新たな取り組みを開始している。ただ、武力統一も放棄していない。
中国国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は定例記者会見で、中国の巨大な市場と台湾が持つ科学技術や人材の強みを活かすことで、台湾経済は「新たな活力を得て活性化される」と強調。
「平和的統一は台湾の投資・ビジネス環境にさらなる確実性と成長の可能性をもたらし、台湾の経済発展にとって前例のない機会かつ最大の自信の源となる」と述べた。
先端半導体の主要生産地である台湾は、昨年の経済成長率が8.68%と15年ぶりの高水準を記録。今年第1・四半期は11.3%の成長が見込まれている。
台湾の頼清徳総統は29日、台北で軍高官らに対し、防衛能力の強化を通じてのみ真の平和を確保できると述べ、「平和を装った統一は必然的に果てしない災いをもたらす」と指摘。
「中国は現在、台湾海峡周辺海域で頻繁にグレーゾーン作戦や軍事演習を実施すると同時に、軍事、法、情報、心理的な手段を組み合わせて台湾海峡とより広い地域の現状変更を試みている」と述べた。