Abigail Summerville Emma Rumney

[ニューヨーク/ロンドン 28日 ロイター] - 仏蒸留酒大手の仏ペルノ・リカールととウイスキー「ジャックダニエル」を手がける米ブラウン・フォーマンは28日、経営統合に向けた協議を終了したと発表した。条件で折り合いがつかなかったとした。

両社は3月に合併を念頭に協議していると発表。4月になって、テキーラ「コラソン」やウォッカ「スヴェドカ」⁠などを手がけるサゼラックが、ブラウンフォーマンの新たな買い手候補に浮上していた。

ペルノは28日、「当社の戦略と事業モデルに引き続き注力し、確信を持っている。全てのステークホルダー(利害関係者)に持続可能な長期的価値を提供するため、グループ全体の強力で献身的なチームに支えられている」と表明した。

ペルノの広報担当者はロイターに対し、協議打ち切りは「双方による」決定で、それが株主にとって最善の利益になると両社が判断したと述べた。協議の打ち切りは負債構造と経済条件に関連する「複数の要素の組み合わせ」を反映したもので、単一の問題によるものではないと説明した。

ブラウンフォーマンは、「事業の地理的拡大を通じた将来の成長実現」を含む「戦略的および運用上の優先事項」に注力する意向を示した。

関係者によると、ブラウン・フォーマンとペルノの統合案は現金と株式を組み合わせで、ブラウン・フォーマンを支配するブラウン家が、統合新会社で有意な株式保有と一定の影響力を維持できる内容となっており、ブラウン家はサゼラックの全額現金の提案よりもペルノとの取引を支持していたとされる。

関係者によると、サゼラックは、ブラウンフォーマンに対し1株当たり32ドル、約150億ドルでの買収を提案したもよう。

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