Gianluca Lo Nostro

[28日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスが28日発表した第1・四半期決算は、コア利益が前年同期の半分以下に落ち込み、市場予想を大きく下回った。エンジン供給遅れの影響で航空機の納入機数が減少し、競合の米ボーイングに巻き返しの機会を与える形となった。

調整後営業利益は前年同期比52%減の3億ユーロ(3億5100万ドル)。売上高は7%減の126億5000万ユーロだった。

エアバスがまとめたコンセンサスデータに基づくアナリストの予想平均は、調整後営業利益が3億4800万ユーロ、売上高が123億9000万ユーロだった。

同社は2026年の納入目標を870機としている。第1・四半期の商用機納入数は114機と、前年同期(136機)を16%下回り、ボーイングの納入機数(143機)をも下回った。

通期の業績見通しは据え置いた。また、27年末までに「A320」ファミリーの月間生産機数を70─75機とする目標を再確認した。この目標は従来、同年初頭までに月間75機としていたが2月に修正された。

<エンジン遅延が納入の打撃に>

エアバスは、受注が引き続き好調な中で、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)からのエンジン納入遅延という問題に直面している。

ギヨーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、エンジン納入に関してP&Wとは「合意に至る段階にはない」と述べた上で、「対立を抱えながらも、意見の相違を建設的に解決するための交渉を行うという双方の取り組みを続けている」と説明した。

中東地域の需要への影響は見られず、キャンセルや延期は報告されていないと述べた。航空燃料価格の高騰で、一部航空会社が運航便を削減しているものの、燃費の良い航空機の需要を押し上げているとした。

エアバスは、中国顧客向けの約20機に関する事務手続きの遅れも第1・四半期の納入低迷につながったと説明した。この問題はすでに解決しているという。

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