Muvija M David Milliken
[ロンドン 27日 ロイター] - 27日に公表された米シティと市場調査会社ユーガブの調査によると、4月の英インフレ期待は予想に反して低下した。ただ、イングランド銀行(英中央銀行)がよりタカ派的な金融政策を取る強力な根拠にはならないとみられている。
短期インフレ期待は5%と、3月の5.4%から低下。長期インフレ期待も4.2%で4.5%から低下した。イラン戦争の影響を注視している中銀にとって、この数字は朗報となるとみられている。
調査は「これらの指標の変動が収まり、傾向がより明確になるまで、当面は静観すべき説得力ある根拠がある」と述べた。
3月に今後1年間のインフレ期待が前月比で20年超ぶりの上昇を示したことについては、イラン戦争による燃料価格高騰が原因である可能性があり「異常な現象」と分析。4月の数字は、先物を中心とする原油価格がやや低下したことでインフレ期待が後退していることを示唆していると述べた。
さらに、今後数カ月でエネルギー市場が秩序を回復すれば、インフレ期待はいずれ下降軌道に戻る可能性が高いとし、「変動が説明可能で、インフレ期待が緩和と安定の様子を示す限り、現時点ではよりタカ派的な政策を正当化する説得力ある根拠にこのデータを用いる理由はほとんどない」と述べた。