Michael Erman
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、人工知能(AI)の活用により、新薬候補物質の最適化にかかる期間を従来の半分に短縮した。同社のジム・スワンソン最高情報責任者(CIO)が27日、ニューヨークで開催されたロイターのAI関連イベントで明らかにした。
スワンソン氏は、現時点ではAIを利用して新製品を完全に発見して市場投入することは不可能だが、有望な化合物や生物製剤の候補群の選別に成果を上げていると説明。「道のりはまだ遠いが、最適化はできる。候補物質の最適化にかかる時間を半減した」と述べた。
J&JはAIを活用した製品、医薬品開発、サプライチェーン(供給網)の最適化といった中核プロセスへのAI導入に注力している。
同氏によると、AIの活用により、既に2つの化合物(1つはがん分野、もう1つは免疫分野)の開発プロセスを加速させている。主力製品である乾癬などの自己免疫疾患治療薬「ステラーラ」の特許切れによるリスク克服に向け、AIによる新薬開発のスピードアップに取り組んでいる。