Christian Martinez
[ワシントン 27日 ロイター] - 米当局者は27日、トランプ大統領が戦闘終結に向けたイランの最新の提案について、同国の核開発計画を巡る協議が戦闘終結後に先送りされることに不満を抱いていると明らかにした。
イランの関係筋が27日に明らかにしたところによると、提案ではイランの核開発計画を巡る協議は戦闘が終結し、湾岸からの船舶輸送を巡る対立が解消するまで先送りするとされている。
米政府は核問題について当初から取り組まなければならないとの立場を示している。トランプ氏はこの点を理由にイランの提案に不満を抱いていると、27日の大統領と顧問らの会議について説明を受けた米当局者が語った。
ホワイトハウスのウェールズ報道官は、米国は「報道を通じて交渉するつもりはない」とし、トランプ政権がイスラエルとともに開始した対イラン戦争の終結を目指す中で「レッドライン(譲れない一線)は明確にしてきた」と述べた。
トランプ氏が週末に、娘婿のジャレッド・クシュナー氏とウィットコフ中東担当特使のパキスタン訪問を取りやめると発表して以降、和平交渉再開への期待は後退している。
一方、イランのアラグチ外相は週末にパキスタンを2度にわたり訪れたほか、オマーンも訪問し、27日にはロシアを訪れてプーチン大統領と会談、長年の同盟国から支持の言葉を受けた。
アラグチ氏はロシアで記者団に対し、米国が目的を何一つ達成していないことからトランプ氏が交渉を求めたのだと語った。
イラン高官筋は匿名を条件にロイターに対し、アラグチ外相が週末にイスラマバードへ持参した提案について、段階的な交渉を想定しており、当初は核問題を棚上げする内容だったと明らかにした。具体的には、第一段階として米国とイスラエルによるイランに対する攻撃を終結させ、戦闘を再開させないと保証し、第二段階として米国による封鎖措置のほか、イランが自国の管理下で再開を目指すホルムズ海峡の扱いについて交渉を行い、こうした手続きを経て初めて、イランの核開発計画を巡る問題などについて協議を行うというものだった。
イランはかねてより、ウラン濃縮の権利を認めるよう米国に求めている。