Jacob Bogage Steve Holland

[ワシントン/イスラマバード/ドバイ 27日 ロイター] - トランプ米大統領は27日、イランとの戦闘停止を巡る協議のイラン側の新たな提案について、国家安全保障を担当する政府高官らと協議した。ホワイトハウスのレビット報道官が記者会見で明らかにした。

イランが示した新たな提案は、戦闘が終結しペルシャ湾の海上輸送を巡る対立が解消されるまでイランの核開発計画に関する協議を棚上げするというもの。レビット氏は、イランのこうした提案に対する米政府の考えは明らかにしなかったものの、「大統領のイランに対するレッドライン(越えてはならない一線)は、米国民だけでなく、相手側にも極めて明確に示されていると改めて強調したい」とし、トランプ大統領の基本的な要求に変わりはないと述べた。

トランプ大統領は、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行の確保と、イランによる濃縮ウランの引き渡しを求めている。

トランプ大統領は25日、イランとの協議のために予定していたウィットコフ中東担当特使らのパキスタンへの派遣を中止。イランのアラグチ外相はパキスタンの首都イスラマバードでパキスタンのシャリフ首相らと会談した後に出国し、米国とイランの2回目の直接協議は実現しなかった。

イラン高官筋は匿名を条件にロイターに対し、アラグチ外相が週末にイスラマバードへ持参した提案について、段階的な交渉を想定しており、当初は核問題を棚上げする内容だったと明らかにした。具体的には、第一段階として米国とイスラエルによるイランに対する攻撃を終結させ、戦闘を再開させないと保証し、第二段階として米国による封鎖措置のほか、イランが自国の管理下で再開を目指すホルムズ海峡の扱いについて交渉を行い、こうした手続きを経て初めて、イランの核開発計画を巡る問題などについて協議を行うというものだった。

トランプ政権は交渉当初からイランの核問題を取り扱う必要があるとの立場を取っており、こうした提案は受け入れられにくい可能性がある。

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