[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は27日、ウクライナは将来のロシアとの和平合意において、領土の一部譲歩を受け入れなければならない可能性があり、こうした譲歩は、欧州連合(EU)加盟の見通しと関連しているとの見方を示した。

メルツ氏はドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の学校で生徒らに対し「どこかの段階で、ウクライナは停戦協定に署名し、願わくば、ロシアとの平和条約を締結するだろう」とし「そうなった場合、ウクライナ領土の一部はもはやウクライナのものではなくなる可能性がある」と言及。「(ウクライナの)ゼレンスキー大統領がこれを自国民に伝え、賛成多数を得たいと考え、国民投票を実施する必要があるなら、同時に『私はあなた方のために欧州への道を開いた』と伝えなければならない」と述べた。

ウクライナのEU加盟を巡っては、ハンガリーの民族主義指導者オルバン首相により進展が阻まれてきたが、今月初めの議会総選挙でオルバン氏が敗北を喫したことで、次の段階に向けた期待が高まっている。

しかしメルツ氏は、ウクライナは戦争状態にある限りEUに加盟することはできず、まず法の支配や汚職対策を含む厳格な基準を満たす必要があると指摘。「ゼレンスキー氏は2027年1月1日にEUに加盟するという考えを持っていたが、それは実現不可能だ。28年1月1日でさえ現実的ではない」と早期加盟への期待の高まりに慎重な姿勢を示した。

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