フルーツや野菜、全粒穀物を豊富に摂取する食事スタイルが、若年層における肺がんの発症リスクを高めている可能性があることが、南カリフォルニア大学(USC)の研究でわかった。
この相関関係は、特に喫煙経験のない若年層において顕著に見られた。
もっとも、この結果が、野菜やフルーツががんを引き起こすことを意味するわけではないと専門家らは強調している。農産物を食べることでもたらされる全体的なメリットは、依然として潜在的なリスクを圧倒的に上回るからだ。
フルーツや野菜は健康的な食事に欠かせないものであり、がん予防の鍵を握ると広く考えられている。それだけに、今回の研究結果はきわめて衝撃的だ。
USCノリス総合がんセンターの科学者らが行った今回の調査は、50歳未満の非喫煙者(特に女性)の間で肺がんの診断数が増加しているという、これまでにない傾向に焦点を当てたものだ。
研究チームは「若年性肺がん疫学プロジェクト」のデータを分析。50歳未満で肺がんと診断された患者187人を対象としたが、その78%を女性が占めていた。参加者の大半に喫煙歴はなく、多くが喫煙に関連する一般的な肺がんとは生物学的に異なるタイプの腫瘍だった。
研究者が若年性肺がん患者のライフスタイルを調査したところ、一般の人々に比べてフルーツや野菜、全粒穀物を有意に多く摂取していたことが明らかになった。彼らの食事は、全体的な食事の質を測定する健康食指数「HEI」において、より高いスコアを記録していた。
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