Mayu Sakoda

[東京 23日 ロイター] - 朝日生命保険は2026年度の一般勘定資産運用で、円建て債券を積み増す方針を維持する。国内金利が上昇していく環境下で外貨建て債券からの資金シフトを続け、超長期債を中心に600億円程度買い増す。円債との入れ替えにより外債は350億円程度の残高減少を見込む一方、足元の円安局面ではオープン債の比率引き上げを検討する。

内村伸明資産運用企画部長が22日、ロイターの取材で明らかにした。

円金利資産では、30年債など超長期債を中心に600億円程度を買い増す。超長期債は、終身保険や定額個人年金などの貯蓄性商品の販売拡大に伴い、負債特性に見合う資産と位置付けている。ただ、円債全体の残高としては、短期債の償還などもあり650億円程度、減少する見通し。

日銀の金融政策については、6月に1回、年度後半に1回の利上げが行われるとみている。当初は3月もしくは4月の利上げを想定していたが、利上げに消極的とみられる高市政権の誕生や中東情勢の緊迫化を受けて見通しを修正した。

外債は円債への入れ替えにより、350億円の残高減少を見込む。

同社は1ドル=155─160円程度をオープン外債購入のタイミングとしており、足元の水準では「オープン比率を徐々に引き上げる余地がある」という。ヘッジ付き外債については為替相場次第で、年内に日銀が利上げを行うと見込みわずかながらも円高に振れる場面があれば投資を検討するが、貿易赤字や原油価格の急騰、日銀の利上げ見送りなど「円高にならないリスクも相応にある」とみている。

オルタナティブ投資は、インフラファンドやプライベートエクイティ、プライベートクレジットを中心に50億円積み増す。足元ではプライベート・クレジットを巡る懸念が高まっているが、「デュー・ディリジェンスを徹底しており、保有資産への影響は限定的。システミックリスクも想定していない」という。

前年度の実績は、国内債が50億円増、外債が150億円増だった。金利上昇を受け、為替リスクの抑制と収益改善を図るため当初計画より円債への投資を増やし、外債の積み増しを抑えた。

今年度の相場見通しは以下の通り。

レンジ 年度末

日経平均株価 4万5000─6万500 6万円

0円

NYダウ 4万3000─5万500 5万ドル

0ドル

日本国債10年物利回り 2.0─3.0% 2.40%

日本国債30年物利回り 3.0─4.5% 3.70%

米国債10年物利回り 3.5─5.0% 3.80%

ドル/円 140─165円 150円

ユーロ/円 162─192円 178円

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