そして第4に、言うまでもなく英国王は(建前上は)非政治的な存在だ。

実際には定義上政治的な人物だと僕は思うが、特定の政党や勢力と関係してはおらず、その時々の争点について自分の見解を誇示することはない。概して中立的と見られており、「政治を超越する」と広く言われている。

だからトランプは英労働党の首相とは容易に口論になるかもしれないが、チャールズ国王と言い争うことはないだろう。

今回の公式訪問は、アメリカ独立250周年を記念するものだ。そこにヒントがある。現在の問題を「受け流し、その先を見る」ことで、「深く長く続く絆」を強調するのが狙いだ。

エリザベス女王も50年前に訪米

チャールズ国王は友好的な姿勢を示し、イギリスとアメリカはいかなる目先の不協和をも超えた深い関係にあるというメッセージを発することになるだろう。

彼の母であるエリザベス女王は50年前に同様の訪問を行った。そして50年後には、おそらく彼の孫がその任を担うだろう。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます