Rie Ishiguro Nobuhiro Kubo

[東京 23日 ロイター] - アジア系ファンドのMBKパートナーズは23日、牧野フライス製作所への株式公開買い付け(TOB)に対して日本政府から中止勧告を受領したと発表した。MBKによると、政府は牧野フが軍事転用可能な工作機械を製造していることなどを挙げ、外為法が定める「国の安全等に係る対内直接投資等」に該当すると判断したという。MBKは「大きな驚きをもって受け止めている」とし、勧告に応じるかどうか5月1日までに政府へ通知するとした。

MBKは2025年6月に牧野フに対するTOBを発表した。買い付け価格は1株1万1751円で、同年12月上旬ごろをめどに買い付け開始を目指すとしていたが、各国当局の審査に時間がかかっていた。米国や中国、イタリアなど諸外国の承認を得たものの、日本の審査が完了していなかった。MBKは承認をすべて得た上で、今年6月下旬にTOBを開始することを見込んでいた。

牧野フはロイターの取材に「(上場維持の選択肢を含め)企業価値向上と株主価値の最大化のために何が最適か、いろいろな選択肢を考えなくてはならない」(経営企画部社長室)とコメントした。MBKとは直接やり取りはなく、アドバイザーを通じて情報を得ているとした。

外為法を所管する日本の財務省と経済産業省のコメントは得られていない。

牧野フを巡っては、ニデックが25年にTOBを計画したものの、牧野フは買収対抗策を発動。ニデックは同年5月に撤回を表明した。牧野フはその後、MBKから法的拘束力のある買収提案を受領した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。