Cynthia Kim

[ソウル 23日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が23日発表した第1・四半期国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済みで前期比1.7%増と市場予想を上回り、約6年ぶりの高い伸びとなった。世界的な人工知能(AI)投資急増を受けた半導体輸出の伸びが寄与した。ただ、中東紛争に絡むリスクの高まりが、好調さにブレーキをかける恐れもある。

伸び率は新型コロナ後の景気回復局面にあった2020年第3・四半期以来の高水準。ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値は1.0%増だった。

メリッツ証券のエコノミスト、スティーブン・リー氏は「今後については、原油価格の上昇が消費と企業の設備投資に打撃を与えるため、第2・四半期のGDPには下振れリスクが見込まれる」と指摘。ただ、今回の堅調な指標は今後の下押し圧力を和らげる助けになるとも予想した。

中銀はAIインフラに使用される「半導体などのIT(情報技術)部品」の出荷がけん引し、輸出が5.1%増加したことがGDPを押し上げたと説明した。

民間消費は0.5%増加。家計の景況感改善を背景に1─2月に回復の兆しが見られていた。一方、政府支出は0.1%増にとどまった。

設備投資は4.8%増。25年第4・四半期には1.7%減少していた。

GDPは前年同期比では3.6%増加し、こちらも予想中央値の2.7%増を上回った。第4・四半期の1.6%増からも加速した。

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