[東京 22日 ロイター] - 三菱ケミカルグループは22日、英国の連結子会社が製造販売するエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」の投資計画を見直し、2026年3月期に約300億円の減損損失を計上する見通しと発表した。

英国で年2万1000トンへの能力増強を伴う設備投資を進めていたが、工事の遅延と費用超過による投資額増加で収益性の低下が見込まれるため、関連固定資産の減損処理を行う。2月公表の通期連結業績予想には織り込まれておらず、精査の上、修正が必要な場合は速やかに開示する。

英国での設備投資の遅れは世界的なインフレによる資材・人件費の高騰が重なったことなどが要因で、新製造設備の稼働開始は当初は25年7月を見込んでいたが、27年度に後ずれする見通しとなった。

ソアノールは同社独自の技術によって開発した樹脂で、食品包装材として用いることで食品の風味や品質を長持ちさせてフードロスの削減に貢献する環境配慮型素材。35年までの経営計画でもケミカルズ事業の「成長ドライバー」と位置付けており、今後もその方針に変更はないとしている。

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