William Schomberg Andy Bruce
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.3%上昇した。上昇率は市場予想通りで、2月の3.0%から加速。中東戦争による物価への影響が初めて表れた形だ。
自動車用燃料価格は前月比8.7%上昇し、2022年6月以来最大の上昇率となった。
英中央銀行が長期的なインフレ圧力の指標として注視しているサービス価格のインフレ率は、2月の4.3%から4.5%に上昇。エコノミストらは横ばいの4.3%と予想していた。しかし、その上昇分の多くはイースター休暇の時期による航空運賃の上昇に起因するものだった。
変動の激しい食品・エネルギー・酒類・たばこを除いたコアインフレ率は、2月の3.2%から3.1%に低下。こちらも横ばいの3.2%と見込まれていた。
生産者物価も大幅な上昇を見せた。
生産者投入価格の上昇率は3月単月で4.4%上昇。1984年の統計開始以来、ウクライナ侵攻によるエネルギー価格ショックを受けた2022年3月の上昇率に次ぐ、過去2番目に大きな月間上昇となった。
サービス企業の生産者物価は第1・四半期に3.0%上昇し、昨年第4・四半期の2.8%上昇から加速。24年第3・四半期以来の高水準だった。
エコノミストらは主に燃料価格にけん引された今回の物価上昇について、英中銀が来週の会合ですぐに利上げに踏み切る可能性は低いとし、焦点はエネルギー価格の高騰がより広範なインフレ問題を引き起こすかどうかだと指摘した。
資産運用会社AJベルの金融分析担当責任者、ダニ・ヒューソン氏は「英中銀にとって、来週の会合ではスタグフレーションの不安が付きまとうことになるだろう」と語った。
キャピタル・エコノミクスの英国担当副チーフエコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「規制価格の大幅な引き上げが前年同月比の計算から外れるため、4月のインフレ率はおそらく2.9%まで低下するだろう」と指摘。「しかし、次の8カ月間は中銀にとって落ち着かない環境となりそうだ」と述べた。
3月の英インフレ率の上昇幅は、2月の1.9%から2.6%へと跳ね上がったユーロ圏ほど深刻ではなかった。これは主に、英国の家庭向けエネルギー料金が四半期ごとに設定されており、値上げが7月まで行われないためだ。