[21日 ロイター] - ムーディーズは21日、タイの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。タイの輸出品に対する米国の関税が、近隣諸国と同水準まで引き下げられたことを受け、下振れリスクが軽減されたことを理由に挙げた。

「Baa1」としている格付けは据え置いた。

ムーディーズは、見通しを「安定的」と判断した根拠として、投資の勢いが改善していることを背景に、タイの長期的な成長トレンドが持続的に悪化するリスクが低減したと説明した。

一方で、中東紛争に起因する原油価格の上昇がタイ経済を圧迫し、政府の債務負担を増大させる可能性が高いと警告。構造的な弱さやエネルギー関連の圧力により、2026年の実質国内総生産(GDP)伸び率は約1.5%、27年は2.2%になると見込んだ。

それでも、タイがこれらのリスクにさらされている程度は、同水準の格付けの他の国々とおおむね同じだとし「その結果、われわれはタイの成長と財政状況が、同水準の格付けの他の諸国と同等のレベルを維持すると予想している」とした。

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