[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが1週間ぶりの高値を付けた。米・イランの停戦合意を巡る不透明感から、ホルムズ海峡の混乱が長期化するとの懸念が強まった。この日発表された3月の米小売売上高が堅調に推移したこともドルの上昇を後押しした。

停戦期限が迫る中、イランは和平協議への出席を「まだ決めていない」と述べた。また、米ホワイトハ‌ウス⁠当局者は、バ​ンス副‌大統領がイランに​関す​る協議のため⁠にま​だ出発し​ていないと明らかにした。

コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「米・イランの交渉が膠着の兆しを見せる中、投資家はホルムズ海峡の混乱が長期化することに備えている」と指摘。「停戦期限終了が迫る中、双方の主要な条件には依然として大きな隔たりがある」と述べた。

マネックスUSA(ワシントン)のトレーディング担当ディレクター、フアン・ペレス氏は、和平合意の瞬間が訪れ、海峡が開放されると思っていたが、それは実現しなかったとし、「市場が本当に望んでいるのはそれだ」と述べた。

この発表の経済指標では、3月の小売売上高(季節調整済み)は、前月比の伸びが2025年3月以来の大きさとなったほか、ロイターがまとめたエコノミスト予想も上回った。対イラン戦争に伴いガソリン価格が上昇しガソリンスタンドの売上高が増加したことで押し上げられた。

インベストメントライブのチーフ通貨アナリスト、アダム・バトン氏は「米経済指標は、着実な景気加速という一貫した事実を示している」とし、「戦争によって覆い隠されているが、これはドルにとって追い風になるはずだ。年内に2回の利下げを再び織り込む展開に戻るとは考えにくい」と語った。

主要通貨に対するドル指数は0.36%高の98.43。

ユーロは0.44%安の1ユーロ=1.1736ドルとなった。

円は対ドルで0.37%安の159.39円。

英ポンドは0.29%安の1ポンド=1.3493ドルとなった。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、年内に連邦準備理事会(FRB)が25ベーシスポイント(bp)の利下げを30%の確率で1回実施するとの見方を織り込んでいる。

ドル/円 NY終値 159.37/159.41

始値 159.19

高値 159.64

安値 159.02

ユーロ/ドル NY終値 1.1742/1.1744

始値 1.1761

高値 1.1775

安値 1.1720

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