Tomo Uetake

[東京 21日 ロイター] - 第一生命保険は21日、2026年度の一般勘定資産の運用について、円建て債券は責任準備対応債券の入れ替えが中心となり、残高はおおむね横ばいとする計画を示した。入れ替え規模は「1兆円がひとつの目安」という。

市村直人運用企画部長が資産運用計画説明会で明らかにした。

資産別の計画のうち円債については、年限別のキャッシュフローを踏まえた責任準備対応債券の入れ替えが中心となり、残高はおおむね横ばいと見込む。

市村氏は、25年度は1兆円を上回る入れ替えを実施し、26年度についても1兆円が一つの目安になると説明。具体的には、「負債サイドのボリュームに対して資産が超過している(売り目線の)ところは20年と30年の少し手前の年限。一方で、30年と40年についてはもう少し積み増し余地がある」と述べた。

第一生命では日銀の金融政策について、イラン情勢なども見極めつつ、6月までの会合で次の利上げに動くと想定。その後は半年に1回程度のペースで利上げを継続し、ターミナルレートは1.5─2.0%程度とみている。

また年度末の円金利見通しは、10年が2.85%と足元の2.38%から上昇、30年は3.90%と足元の3.55%から上昇し、国債のイールドカーブは「年度末にかけて少しフラット化する」(市村氏)と予想する。

外国債券のうち、「円債代替」である為替ヘッジ付き外債は、ヘッジ後の投資妙味を踏まえて選択的に投資を行い、残高は横ばいから微増を見込む。オープン外債は、為替水準的に妙味が乏しいとの見方から、前年度に続いて残高を減らす。

一方、国内株式はリスク削減のため、前年度に続き残高を圧縮する。また外国株式は、リスク許容度や株価水準次第だが残高はおおむね横ばいとする方針。

オルタナティブ資産は、ヘッジファンドやリアルアセット、プライベート・エクイティ、プライベート・デットに資金配分して積み増す計画。不動産も、用途分散を目的とした新規投資や入れ替えにより、残高を増加させる。

第一生命の一般勘定の資産残高は、12月末時点で34兆0350億円。うち外貨建て資産は4兆6086億円(13.5%)。

2026年度の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。

日本国債10年物利回り   2.40―3.00%(年度末2.85%)

日本国債30年物利回り   3.40―4.20%(年度末3.90%)

米国債10年物利回り    4.00―4.75%(同4.50%)

日経平均株価        5万2000―6万6000円(同6万3000円)

NYダウ          4万5000─5万5000ドル(同5万2000ドル)

ドル/円          140―165円 (同162円)

ユーロ/円         175―200円 (同190円)

(植竹知子)

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