ホルムズ海峡で米海兵隊が拿捕したイラン船は、中国の港に何度も寄港していたことが、本誌の船舶データの分析で明らかになった。
中国外務省は4月20日、イラン船籍の貨物船トゥスカの拿捕についてコメントした。
「関係各国が責任ある姿勢を取り、停戦合意を順守し、緊張のエスカレートや対立の激化を避けることを望む」と報道官の郭嘉昆は述べた。
今回の措置は、米国のドナルド・トランプ大統領がイランの港に対する海上封鎖を発表してから数日後に行われた。トランプは、イランの港に対する海上封鎖を、ホルムズ海峡の開放を巡るイランとの合意成立まで維持するとしていた。
トランプは自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、トゥスカの拿捕について「我々の海軍艦が機関室に穴を開け、完全に航行不能にした」と述べ、同船は米財務省の制裁対象であり、現在は米海兵隊の管理下にあると付け加えた。
◾️発砲・拿捕があったとみられる場所
トゥスカは、イランの国営海運会社であるイラン・イスラム共和国海運(IRISL)が所有している。
国連の専門機関である国際海事機関(IMO)は、船舶ごとに固有のIMO番号を付与しており、所有者や船名が変わってもその番号は維持される。トゥスカのIMO番号は9773301で、以前は「アダリア」や「サハンド」として知られていた。
過去の航行データを分析したところ、トゥスカは2019年に米財務省外国資産管理局(OFAC)の制裁リストに追加されて以降、中国の港に複数回寄港していた。
直近では2月22日にイランのシャヒド・ラジャイー港から出港し、3月初旬にマラッカ海峡を通過した後、3月9日に中国南部の珠海港に寄港した。