[ソウル 21日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)の申鉉松・新総裁は21日、中東紛争を背景にインフレと成長の不確実性が高まる中、金融政策は慎重かつ柔軟に運営する必要があるという認識を示した。
申氏は就任演説で、「中東戦争による供給ショックでインフレと成長の見通しに対する不確実性が高まっており、慎重かつ柔軟な金融政策運営を通じて物価と金融の安定を図る必要がある」と述べた。
イラン戦争に端を発した原油価格の上昇が、インフレへの上昇圧力と経済成長への下押し圧力を同時にもたらしているほか、金融市場のボラティリティー拡大や、金融不安定化のリスク増大にもつながっていると指摘した。
今後推進する取り組みとして、ウォンの国際化、決済におけるデジタル革新、マクロプルーデンスメカニズムの三者間のバランスを図りつつ、金融安定における中銀の役割を強化する方策を検討すると表明。金融政策の効果に影響を与える重要な変数だとする構造的な経済改革において中銀が積極的な役割を果たすとも述べた。
申氏はこの日、韓国中銀総裁としての4年の任期を開始した。5月28日に初の政策会合を主宰する。