Jonathan Saul Nerijus Adomaitis
[ロンドン 20日 ロイター] - ホルムズ海峡で先週末、通過を試みた商船が銃撃を受けたことや、米軍がイラン貨物船を拿捕(だほ)したことで緊張が再び激化したことを受け、同海峡を避けて船舶が航行していることが船舶追跡データから明らかになった。
同データが20日明らかにしたところによると、12時間で同海峡を通過して湾外に出た船は1隻、湾内に入った船は2隻にとどまった。通常は1日約130隻が通航する。
シンマックスの衛星分析とケプラーの船舶追跡プラットフォームによると、ロシア関連の活動を理由に英国の制裁対象となっている石油製品タンカーが海峡を航行した。また、化学タンカーのほか、イランとの過去の取引を理由に米国の制裁対象となっている液化石油ガスタンカーが湾内に向かって航行した。
イランが17日、ホルムズ海峡を停戦期間中は全ての商業船舶に開放すると表明したことを受け、10隻以上のタンカーが海峡を通過。原油価格は急落し、戦争リスク保険料率も下がり始めたものの、週末の米軍によるイラン船舶の拿捕や「イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)に関連する2隻の砲艇」がタンカーに銃撃したとの報道を受け、再び上昇に転じた。
船舶ブローカーのクラークソンズは20日付リポートで「いずれ何らかの形での解決は実現する可能性は高いものの、恒久的な突破口が開かれる時期は依然として非常に不透明だ」と指摘した。
20日の原油価格は、米国とイランの停戦が崩壊する恐れがあることや、海峡を通る船舶の航行が依然としてほぼ停止状態にあることから、約5%上昇した。