[オタワ 20日 ロイター] - カナダ統計局が20日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇し、2月の1.8%から伸び率が加速した。前月比では0.9%上昇。前年同月からの伸び率は3カ月ぶり、前月比は1年2カ月ぶりの高水準。ロイターがまとめたアナリスト予想は前年同月比2.6%、前月比1.1%それぞれ上昇だった。
2月末に始まった米イスラエルとイランの交戦により原油輸送が混乱し、ガソリン価格が前年比で5.9%上昇、前月比では21.2%急騰したことが響いた。前年比は、炭素税の影響により伸び率が抑制された。
カナダのインフレ率は、カナダ銀行(中央銀行)が目標とする1─3%の中間付近で推移。マックレム総裁は先週、インフレ期待の短期的な急上昇は懸念していないと指摘していた。
燃料の値上がりを受けて、輸送費は前年比3.7%上昇した。食品価格の伸び率は2月の4.1%から4.4%に加速。生鮮野菜は7.8%上昇した。
コアインフレ指標の一つであるCPI中央値は2.3%上昇で横ばい。CPIトリム値は2.2%上昇とわずかに低下した。
CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「エネルギー価格による物価高の影響は、航空運賃への反映などによって夏にかけて顕著になる可能性がある」としながらも、コアインフレ指標の過度な加速は抑えられるとの見方を示した。