Ann Saphir Doina Chiacu

[ワシントン 20日 ロイター] - 次期米連邦準備理事会(FRB)議長に指名されているケビン・ウォーシュ氏は、21日に開催される上院銀行委員会の指名承認公聴会で、「金融政策が厳密に独立性を維持できるよう確実にすることにコミットする」と表明する見通し。ロイターが20日、準備原稿を確認した。

原稿によると、ウォーシュ氏はさらに、「FRBの権限に含まれる金融政策以外の問題についても、政権や議会と協力することにもコミットする」と述べる見通し。

FRBの独立性は「金融政策の運営面で最大限に発揮される」とした。しかし、「その独立性は、議会が定めた職務の全範囲に及ぶものではない」とし、米中央銀行の政策当局者は、公的資金の管理、銀行の規制・監督、「あるいは国際金融に影響する分野などにおいて」同じような「特別な敬意」を受ける資格はないと付け加えた。

ウォーシュ氏は、金融政策当局における変革の推進も約束し、世界が急速に変化する中で大規模かつ複雑な組織が現状維持に固執する傾向は「有害」だと言明。「わが国の歴史上、最も重大な時代の一つとなるであろうこの時期に、改革志向のFRBは米国民にとって真の変化をもたらすことができると確信している」と述べた。

ウォーシュ氏は2006年から11年までFRB理事を務めた。準備原稿の大部分は、辞任後の10年余りにわたって展開してきたFRB批判の繰り返しに充てられており、FRBは財政・社会政策に踏み込むのではなく「本来の職務にとどまる」べきだとの見解を示している。この表現は、ウォーシュ氏がこれまで、気候変動の経済的影響に関する調査や「包摂的な」完全雇用の追求を巡ってFRBを批判する際に用いてきたものだ。FRBはここ数年、気候変動への取り組みをほぼ行っていない。

ウォーシュ氏はまた、議会から付託された物価安定の責務をFRBが果たせなかったことで、FRBの独立性が脅かされているとの見方を示した。「低インフレはFRBの防護壁であり、あらゆる攻撃から身を守る不可欠な盾だ。したがって、近年のようにインフレが急騰すれば、国民に深刻な害が及ぶ。国民は経済統治の仕組みへの信頼を失い、金融政策の独立性が本当にうたわれているほどの価値があるのか疑念を抱くかもしれない」と批判を展開した。

上院銀行委員会でのウォーシュ氏の指名承認公聴会は、21日午前10時(米東部時間)(1400GMT(日本時間午後11時))に開始される予定。

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