Alex Lefkowitz
[ソフィア 20日 ロイター] - 東欧ブルガリアで19日投開票された総選挙で、新ロシア派のラデフ前大統領率いる中道左派野党連合「前進するブルガリア」が地滑り的勝利を収めた。欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるブルガリアがロシアに接近する可能性がある。
開票の結果、最終的にブルガリアの得票率は44.59%だった。単独で政権を担える可能性を示しているが、ラデフ氏は親欧州派勢力や小政党との連立も否定していない。
長年の有力政党である中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」、改革派連合の「変革を継続する―民主主義的ブルガリア(PP―DB)」がいずれも13%程度だった。
今回の結果は世論調査の予想を上回った。単独政党としてはこの数十年で最も強い結果の一つであり、5年間で8回の選挙を招いた政治不安に、少なくとも当面は終止符を打つ可能性がある。
ラデフ氏は20日未明の記者会見で、「これは不信に対する希望の勝利であり、恐怖に対する自由の勝利であり、そして道徳の勝利だ」と述べた。
ラデフ氏2025年12月に大規模抗議運動で前政権が退陣に追い込まれた後、今年1月に総選挙に出馬するために大統領を辞任した。
欧州懐疑派のラデフ氏はウクライナへの軍事支援に反対してきた。選挙期間中にはロシアとの関係改善や、ロシア産石油・ガスの欧州への自由な流入再開を訴えた。また26年1月のブルガリアのユーロ導入も批判していた。
同氏がブルガリアの外交政策をどの程度転換するのかはなお不明だが、アナリストはユーロ導入を覆したり、ウクライナ向けのEU支援策を阻止したりするとはみていない。