Valentina Za
[ミラノ 20日 ロイター] - イタリアの銀行大手ウニクレディトは20日、独コメルツ銀行に収益向上に向け実施すべき改革の概要を提示、現体制では銀行業界の将来の課題に対応する能力を欠いているとの見方を示した。
ウニクレディトは先月、コメルツ銀の30%超取得を目指して公開買い付けを開始すると発表した。
コメルツ銀は買い付けに抵抗しているが、ウニクレディトは買い付けがコメルツの株価を業績相応の水準以上押し上げているとし、業績の改善方法を提案。2028年の純利益が約51億ユーロ(60億ドル)に達するとの見通しを示した。これは市場予想の45億ユーロを6億ユーロ上回る。
ウニクレディトのアンドレア・オルセル最高経営責任者(CEO)はアナリストに対し、提案は構造的なものでコメルツ銀が利益目標を引き上げた場合、その分は上乗せされるとし、「急速に変化する銀行環境にコメルツ銀が一段と不適合になるリスクがある」と述べた。
応募は低水準にとどまる可能性
CEOは、公開買い付け価格のプレミアムは低いため保有比率は30%を大きく超えないとし、現時点の状況がそれを裏付けると指摘。「シナリオの一つとして応募が少ないことを想定しており、それは問題ない」とし、状況を見守るとした上で、より良い条件で取引できるとの見方を示した。
ウニクレディトは、コメルツ銀は短期的な成果に過度に注力しており、長期的にはリストラが避けられないとも指摘。オルセル氏は、人件費以外のコストが「不釣り合いに」多く、コスト削減の余地があると指摘。削減の大部分は国内ではなく国際部門が対象と述べた。
コメルツ銀はこれまで、独立維持の方針を示しており、ドイツ政府もこれを支持している。