[20日 ロイター] - イラン外務省のバガイ報道官は20日の会見で、現時点で米国との第2回交渉を行う予定はないと述べた。停戦期限が迫る中、仲介役パキスタンのムニール陸軍元帥がトランプ米大統領と電話会談し、米国によるイラン港湾の封鎖が和平交渉の障害だと伝え、トランプ氏が「検討する」と応じたとの情報がある。

トランプ氏は19日、海上封鎖を突破しようとしたイラン船籍の貨物船を米軍が拿捕(だほ)したと明らかにした。 米中央軍は、イラン南部のバンダルアッバス港に向かっていたイラン船籍の貨物船に対し、6時間の対峙の末、発砲してエンジンを停止させたと発表した。

イラン外務省のバガイ報道官は会見で、米国の外交プロセスを追求する姿勢が「真剣ではない」ことが示されたとし、米国は攻撃的な行為を行い、停戦規定に違反したと指摘した。現段階で米国との第2回交渉の予定はないと述べた。

パキスタンの安全保障筋は20日、ムニール陸軍元帥がトランプ氏と電話会談し、米国によるイラン港湾の封鎖がイランとの和平交渉の障害と指摘したと述べた。トランプ氏はムニール氏の助言を検討すると述べたという。

イラン政府高官筋は20日、ロイターに米国との停戦期間終了を控え、核開発計画を巡る隔たりが依然として残っていると述べ、「米国によるホルムズ海峡の封鎖が続けば、和平協議は損なわれる」と語った。

第1回交渉が行われたパキスタンでは、第2回協議に向けた準備が進められている。政府当局者と治安当局者によると、首都イスラマバード全域に警察や軍の要員など約2万人を配置。ナクビ内相は声明で「全ての特別ゲストに対し、特別な警備措置を講じた」と述べた。

ペゼシュキアン大統領は20日、米国との緊張を緩和するためにはあらゆる合理的かつ外交的な手段を講じるべきだとしつつ、米国とのやり取りにおいては警戒心と不信感を持つことが必要との認識を示した。国営通信IRNAが伝えた。

中国外務‌省の⁠郭嘉昆報道官は定例記者会見で、米国によるイラン貨物船拿捕(だほ)に懸念を表明し、関係国に責任ある態度で停戦合意を順守するよう求めた。

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