Dmitry Antonov Guy Faulconbridge
[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は7日に記者団に対し、原油やガスのロシア産エネルギーに対して幅広い地域から強い引き合いがあると明らかにした。「代替供給源からわが国のエネルギー資源購入に対して膨大な数の要請が来ている」とし、「現在交渉中で、この状況が私たちの利益に最もかなうよう交渉を進めている」と表明した。
米国とイスラエルのイラン攻撃によってホルムズ海峡が事実上封鎖され、石油やガスの供給を揺るがす深刻な世界的エネルギー危機が起きていることが要因。サウジアラビアに次いで世界2位の石油輸出国であるロシアは、日量約1000万バレルを生産し、うち約半分を輸出している。ロシアの天然ガス埋蔵量は世界最大だ。
一方、ロシアは侵攻したウクライナと戦闘を繰り広げており、ウクライナによるロシア国内の港湾、パイプライン、製油所への攻撃によって、その輸出能力は約5分の1に当たる日量100万バレル減ったと、ロイターが先週報じた。このためロシアは石油を減産せざるを得ない可能性がある。
イラン攻撃によって原油供給が阻害されている中、ベトナムとタイ、フィリピン、インドネシア、スリランカなどのアジア諸国がロシア産原油の購入に名乗りを上げていると、ロイターが3月報じた。
ロシア産原油の需要の高まりを示す兆候として、3月のロシアの主要油種ウラルブレンドの価格は北海ブレント原油を1バレル当たり5.00―8.00ドル上回った。通常ならばウラルブレンドは、北海ブレントより安く取引されている。
一方、ロシアの液化天然ガス(LNG)企業ノバテクが主導するヤマルLNGプロジェクトから中国への出荷が7日、再開された。LSEGのデータによると、昨年11月以来となる。