Yomna Ehab Muhammad Al Gebaly Enas Alashray
[30日 ロイター] - ドバイ当局はドバイ港の停泊地で30日にイランの攻撃を受けたクウェートの原油タンカーの火災が鎮火されたと発表した。
これに先立ち、クウェート石油公社(KPC)は、イランが30日にドバイ港の停泊地で原油タンカーを攻撃し、火災が発生したほか船体が損傷したと明らかにしていた。クウェート国営通信が報じた。KPCは原油流出の可能性を警告した。
攻撃を受けたタンカーはクウェート船籍の「アル・サルミ」。攻撃の報道を受け、米原油先物は3ドル(2.9%)超上昇し、1バレル=105.91ドルを付けた。
北海ブレント先物も2%超上昇し、1バレル=115.17ドルを付けたが、トランプ米大統領は原油輸送の要衝ホルムズ海峡がほぼ閉鎖されたままの状態でもイランに対する軍事作戦を終了する用意があると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたことを受けてやや押し戻された。
ドバイ当局は、ドローン(無人機)攻撃により発生したタンカーの火災は海上消防隊の消火活動で無事消火されたとした。引き続き状況を評価しているという。また、負傷者はなく、乗組員24人全員の安全が確保されているとした。
KPCはタンカーの損傷状況を正確に把握するための作業が進められていると述べた。ロイズ・リスト・インテリジェンスのデータによると、KPCは同船の登録所有者および商業運航会社の親会社。
ロイズとタンカートラッカーズのデータによると、タンカーにはクウェートとサウジアラビアからの原油200万バレルが積載されていた。ロイズは目的地を中国の青島としている。
イラン当局者からのコメントは現時点で得られていない。
海事保安の専門家によると、30日にはサウジアラビアのラスタヌラ沖でもギリシャ所有のコンテナ船近くに飛翔体が2回落下したと報告されていた。リベリア船籍のコンテナ船「エクスプレス・ローマ」の関係者は、ラスタヌラの北東約40キロの地点で飛翔体が2回、海面に落下したと報告した。英海上リスク管理グループ「バンガード」によると、両飛翔体の落下は1時間以内に発生。乗組員は無事だったという。
バンガードによると、イランのイスラム革命防衛隊は今月11日にエクスプレス・ローマを攻撃したと主張していた。