Mohammad Yunus Yawar Ariba Shahid Asif Shahzad
[カブール 17日 ロイター] - アフガニスタンのタリバン暫定政権は17日、首都カブールにある薬物依存者更生病院にパキスタンによる空爆があり、400人以上が死亡したと発表した。
空爆があったのは16日午後9時(日本時間17日午前1時30分)で、2000床を有する薬物リハビリテーション施設「オミド病院」が標的になったという。
一方、パキスタンはタリバン側の発表が誤りで、誤解を招くものだとして否定し、「軍事施設とテロ支援インフラを正確に標的とした」と表明。情報省は、オミド病院は攻撃目標から数マイル離れた場所にあり、攻撃目標は「軍事テロリストの弾薬と装備の保管場所」である「キャンプ・フェニックス」だったとしている。
ロイター記者を含むカブール住民によると、北大西洋条約機構(NATO)の軍事基地だったキャンプ・フェニックスは約10年前に薬物治療センターに転用され、地元では「オミド・キャンプ」と呼ばれていた。攻撃を受けたのはこのセンターで、オミド・キャンプとオミド病院は無関係だという。
アフガニスタン内務省報道官は、死者408人、負傷者265人と発表した。
ムッタキ外相は声明で、外交的解決に関するパキスタンの意図について信頼を失ったと述べた。
現場では黒焦げになった平屋建ての建物に炎の跡が残っていた。他の場所では、建物が木材や金属のがれきの山と化しており、一部では二段ベッドが数台だけ無傷で残っているものの、毛布や私物、寝具が散乱していた。
目撃者によると、病院内で人々が夜の礼拝を終えようとしていた際に3発の爆弾が爆発する音が聞こえ、そのうち2発が病室や患者エリアを直撃したという。
タリバンのムジャヒド報道官は、犠牲者の大部分が民間人と薬物中毒者だったと述べた。
両国間では先月、パキスタンによるアフガニスタンの「過激派拠点」への空爆をきっかけに激しい戦闘が勃発した。
パキスタン側はタリバン政権がパキスタンへの攻撃を行う武装勢力に安全な隠れ家を提供していると主張。タリバン側はこれを否定し、武装勢力への対処はパキスタンの内政問題だとしている。
中国外務省報道官はパキスタンとアフガニスタンに対し、冷静さを保ち自制することを期待すると述べた。
パキスタンのライバルであり、最近アフガニスタンのタリバンと緊密な関係を築いたインドは、病院への攻撃を非難すると表明した。